観光バス エア漏れ レスキュー

関東の観光バスの乗務員さんからのご依頼でした。

 

走行中にエアーが漏れ始めたが走行は出来たため当日の運行を済ませ、宿泊先のホテルへお客様をお届けしてから当社へお電話をいただきました。

 

他の作業中でしたのでそちらを済ませ、早速ホテルへ直行!

 

事前に乗務員さんから「腐食したエアーの配管から漏れている」とお聞きしていたので対処法をアレコレ考えながら現場へ到着。

ホテルの駐車場でしたので作業中の安全面では問題なしでした。

 

ただ、想像していたより腐食がひどく、周囲の配管も触ると折れそうなくらいでした(-_-;)

 

 

漏れていた部位はちょうどジョイント部で、かなりの勢いで漏れています。

 

スペースが狭いので「ロウ付けでの穴埋め」も出来ませんし、ここまで錆びていると溶接なんて出来ません( ノД`)シクシク…

エンジン間近で高温になるので「漏れ止めテープ&バンド締付」での対処も難しそう。

 

どうしようか悩んだ末、耐熱ガスケットを塗って耐熱ホースを被せ、その上からバンドで締め付けることにしました。

これなら、うまく塞がってくれれば熱で溶けることもないし錆びてもろくなった配管を潰してしまうこともないかと。

 

 

 

 

早速作業に取り掛かりましたが、作業する『体勢』が大変で・・・(-_-;)

漏れている配管は、1枚目の画像のとおり後ろの方の座席足元の床にある点検口を空けたその下にあり、中に入るにも狭くて無理ですし(何とか入れるのですが間違って腐食した配管に足をかけたら粉々になりますからね・・・)、車体の下からもアクセス出来ず、これまた作業のしにくい位置だこと(´;ω;`)

 

中に落ちないようにつま先を座席に引っ掛け、床にうつぶせに寝て上半身を潜り込ませて手を伸ばした先に修理位置があります。

しばらく作業をしていると頭に血が登ってきますし、お腹から上半身は何にも固定されてないので腰や背筋がかなりつらい。

数分間作業したら限界がくるので一旦中断して普通に座って休憩、そしてまた作業。

いや、大変でしたよ・・・(´;ω;`)ウゥゥ

普段から筋トレしとかなきゃですね(-_-;)

 

悪戦苦闘で作業をした結果、なんとか漏れは止まりました。

エアーを一旦抜き、朝まで放置してガスケットの硬化を待ちます。

このまま止まってくれていることを望んで作業を終えました。

 

 

しかし、あくまでも応急ですので、このままお客さんを乗せて運行するのは危険すぎます。

乗務員さんは既に他のバスを手配していたようで、次の日の朝に修理工場へ回送するとのことでした。

周囲の配管も遅かれ早かれ同じように腐食するでしょうし、できれば全ての配管を交換した方がいいのですが。

 

ちなみに、乗務員さんに聞いたところ、前回の車検時には何の報告もなかったそうです。

ここまで錆びていて、何にも教えてくれないのもどうでしょうか。。。

「車検」には通るでしょうが、今回のようなトラブルを避けるためにも報告は必要だと思います。

 

みなさんも「車検に通ったから大丈夫」と思わず、ご自身でもよく点検することオススメします!

 

 

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コメント: 1
  • #1

    TーFACTORY (金曜日, 19 5月 2017 23:50)

    こんにちわ
    先日は急なお願いにもかかわらず手伝っていただいてありがとうございました。
    めちゃくちゃ助かりましたm(__)m
    GKさんは観光バスもやられるんですね!
    今度うちのお客さんのバス(送迎バスです)の仕事をお願いしていいですか?
    工場の方へもまた遊びにいきますね。

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